ダイビングに興味はあるものの、持病があることで不安を感じている人は少なくありません。
高血圧や喘息、うつ病、てんかん、過去の手術歴など、日常生活では問題なく過ごしていても、水中という特殊な環境に入ることに対して心配になるのは自然なことです。
インターネットで調べてみると、ダイビングができない病気一覧のような情報が多く表示され、読めば読むほど不安が強くなってしまうケースもよく見られます。
しかし実際のダイビング現場では、病名だけで一律に可否を判断することはほとんどありません。
大切なのは、今の体の状態で安全に潜れるかどうかという視点です。
この記事では、持病がある人がダイビングを検討する際に知っておきたい判断の考え方と、現実的な注意点を整理していきます。
持病があると必ずダイビングできないわけではない
持病があるという理由だけで、すべてのダイビングが禁止されるわけではありません。
ダイビングにおける判断基準は、病名そのものよりも症状の安定性やコントロール状況が重視されます。
同じ高血圧であっても、薬で数値が安定している人と、日常的に大きく変動する人とでは判断が異なります。
喘息についても、長期間発作が出ていない場合と、日常的に症状が出る場合とではリスクの考え方が変わります。
このようにダイビングでは、一律の可否ではなく個別判断が基本になります。
ダイビングで特に注意が必要とされる持病の考え方
ダイビングは水圧や呼吸、循環器への影響があるため、体への負荷が陸上とは異なります。
そのため特に注意が必要とされやすいのは、心臓や血圧に関わる持病、呼吸器系の持病、意識障害や発作の既往、強い不安やパニックが出やすい状態などです。
ただし、これらに該当するからといって即座にダイビング不可になるわけではありません。
現在の症状が安定しているかどうか、医師がダイビングを想定したうえで判断できるかどうかが重要になります。
医師の診断が必要になるケースとは
持病がある場合、多くのダイビングショップでは医師の診断書やダイバーメディカルの提出を求められます。
これはショップ側の都合だけでなく、安全管理のために必要な判断材料です。
水中では体調の変化が起きた際に、すぐに医療対応ができないという大きな特徴があります。
そのため医師がダイビングという行為を理解したうえで問題がないかを判断することが重要になります。
自己判断で問題ないと思っていても、医療的な視点ではリスクが高いと判断されるケースもあります。
持病がある人ほど無理をしない判断が大切
ダイビングは競争ではありません。
周囲が潜っているからという理由で無理をすることは、事故のリスクを高めてしまいます。
持病がある人ほど、その日の体調や精神的な状態を正直に判断することが安全につながります。
少しでも不安があるときは潜らないという判断が、結果的に長くダイビングを楽しむことにつながります。
まとめ
持病があるからといって、ダイビングを一律に諦める必要はありません。
重要なのは病名ではなく、現在の体調が安定しているかどうか、そして医師の判断をきちんと受けているかという点です。
不安を感じたまま無理に潜るのではなく、安全を最優先に考えることがダイビングを楽しむための第一歩になります。
