60代になってからダイビングに興味を持ち、「今から始めても大丈夫なのだろうか」と不安に感じる方は少なくありません。
体力や年齢のことを考えると、若い人のスポーツという印象を持つのも自然なことです。
ただ実際の現場では、年齢だけで一律に可否が決まるわけではありません。
大切なのは、数字としての年齢よりも「今の自分の状態」をどう判断するかという視点です。
この記事では、60代でダイビングを考えるときに知っておきたい現実的な判断基準を整理していきます。
60代でもダイビングは可能なのか
制度上、ダイビングに明確な年齢の上限は設けられていません。
健康状態に問題がなければ、60代でも講習やファンダイビングに参加することは可能です。
実際、各指導団体でも上限年齢そのものは定めておらず、年齢よりも健康状態や体調が重視されています。
ただし、ここで重要なのは「できるかどうか」と「無理なく楽しめるかどうか」は別だという点です。
制度的に可能であっても、現場では安全面を考慮した判断が行われます。
60代でダイビングを検討する場合、この現実を正しく理解しておくことが大切です。
年齢よりも重視される判断基準
ダイビングの可否を判断する際、年齢よりも重視されるポイントはいくつかあります。
まず一つ目は、現在の体力です。
日常生活で階段の上り下りが問題なく行えるか、長時間の移動で極端に疲れないかなど、普段の生活が大きな目安になります。
二つ目は、持病や既往歴の有無です。
高血圧や心臓・肺に関わる病歴がある場合、医師の判断が必要になるケースもあります。
三つ目は、その日の体調を冷静に判断できるかどうかです。
少しでも違和感があれば無理をしない判断ができるかどうかは、年齢に関係なく非常に重要な要素になります。
これらは年齢よりも安全性に直結するため、現場では特に重視されます。
60代で注意が必要なケース
60代だから危険というわけではありませんが、注意すべき傾向はあります。
その一つが、「若い頃と同じ感覚で無理をしてしまうこと」です。
体力の変化は自分では気づきにくく、気合でカバーしようとしてしまう方も少なくありません。
ダイビングは競争ではなく、自分のペースで行う遊びです。
周囲に合わせようとするよりも、休憩や中止を選択できることが結果的に安全につながります。
無理をしない判断ができるかどうかは、経験よりも姿勢の問題と言えるでしょう。
60代から始める人が感じやすい不安
60代でダイビングを考える方の多くが、体力面だけでなく心理的な不安も抱えています。
「若い人ばかりで浮いてしまわないか」
「迷惑をかけてしまわないか」
「自分だけついていけなかったらどうしよう」
こうした不安は、とても自然な感情です。
不安を感じること自体が問題なのではなく、不安を言葉にできるかどうかが大切になります。
年齢を理由に諦めなくていいという考え方
ダイビングは、若さを競うスポーツではありません。
速さや力よりも、落ち着いて行動できることが求められる場面が多くあります。
その意味では、経験を重ねてきた60代だからこそ向いている部分もあります。
一方で、「無理をしない」「今日はやめておく」という判断も立派な選択です。
挑戦することだけが正解ではありません。
年齢ではなく、自分の体と正直に向き合いながら選ぶこと。
それが、長く安全に海を楽しむための最も大切な考え方です。
